一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

323 なめくじら生家なかりし気安さよ

2011年07月31日 | 

故郷や実家があるのは、心強いことに違いない。まして、代々続く旧家で立派な家屋敷付きなら尚更である。しかし、それは束縛となって、人を苦しめることもある。草田男の「蟇蛙長子家去る由もなし」は、そういった厭世気分を醸している。

 

それに対して、故郷に実家がないと、気楽も気楽、責任も義務も全くないのである。自分なんか、いつ死んだって大したことはない。

 

なめくじ(なめくじら、なめくじり、蛞蝓)は、かたつむり(蝸牛)の殻が退化した種属。昔の方が、ナメクジが沢山いたような気もするが、最近はあまり見かけない。

 

放置した材木を裏返すと、ヤマナメクジという大型がいて、ツノはあるらしいが、目も無い手も無い足も無い。勿論、家も無い。何を食べて暮らしているんだか。

 

ムクゲ(槿)

 

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