一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

303   今年また咲かざる合歓を脅しけり

2011年07月11日 | 

(ことしまた さかざるねむを おどしけり)

 

10年ほど前、草刈りをしていて、高さ1メートル足らずのかわいい合歓(ねむ)の木に気付いた。それ以来毎年、絡む蔦を取ったり、肥料を撒いたりしていたが、なかなか咲かずにいた。3年ほど前には、高さ4メートル、直径10センチにもなったので、「咲かないと切るぞ」と脅したのだ。

 

 そして、ようやくわずかだったがその合歓の花が咲いた。「たまたま。そういう時期が来ただけ」と冷ややかに言う人もいるが、私は「脅しが効いた」と確信している。

 

 「来年は、もっと沢山咲いてくれよ」と語りかけるのだが、合歓にとっては迷惑千万かもしれない。という訳で10年越しの合歓問題は一件落着であるが、枇杷や富士桜、箱根山椒バラなど脅さねばならない草木はまだあり、楽しみは尽きない。

 

合歓の花脅しが効きて咲きにけり

 

 

ネムノキ(合歓の木) 

コメント
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