一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

314  水垢離の身の芯まで冷えにけり  雲水

2011年07月22日 | 

 (みずごりのしんのしんまでひえにけり)

 

友人の住職に誘われて、富士宮・浅間神社の水垢離に参加したことがある。水垢離は、禊(みそぎ)と同じで、滝や池水に浸かり身を清める、古くから続く修験道の修行である。

  

本来の水垢離は、気温零下10度、水温1度というような極寒に行うもので、この寒冷による「死」に瀕した状況に遭遇したとき、人間は身体を守り、生命を維持しよういう作用が働き、深層筋も含めて、身体を一時的に収縮させて、その氣を熱源である小腸周囲の丹田に集めることらしい。

 

何も知らず、軽い気持ちで参加したのだが、気温30度から水温15度へ、神社の湧水の池に入り、合掌して1時間余り入ると、身体の芯まで冷え切ってしまった。

夏であっても、行が終わり体温が元に戻るのに、数時間かかった。

 

マツヨイグサ(待宵草),月見草とも

コメント
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