一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1133   狐と狸となりて餅を焼く  賛司

2014年01月10日 | 新年

(きつねと たぬきとなりて もちをやく) 

「40才になったら、自分の顔に責任を持て」という諺があるが、体型も含めて、痩せのキツネ型と肥満のタヌキ型は、遺伝的要素が強いかもしれない。

 夫婦には、駆け落ち夫婦、出来合い夫婦、似た者夫婦、ノミの夫婦、おしどり夫婦、破れ鍋に綴じ蓋など色々あるが、いづれにしても「偕老同穴」、永遠に同じ穴に納まるのが良い夫婦のようである。

さてこの句、餅を搗くのでも食べるのでもなく、焼くんですよね。座敷の座卓の隣に、火鉢があって、かんかんと炭が燃えて、五徳に餅網が乗って、その上で餅を焼いている。なんか童話の世界みたいです。この狐狸夫婦、似た者同士で仲が良いのか、それとも化かしあいをしていて仲が悪いのか、私にはさっぱりわかりません。これはやはり、遠藤周作先生に聞いてみるのが良いかもしれない。

コメント
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