一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1143   散骨の決意の鈍る冬怒涛   洋

2014年01月20日 | 

 お骨の埋葬方法として、するしないは別にして「海に散骨」は、第一人気かもしれない。墓石の代わりに木を植える「樹木葬」も散骨に近く、自然に帰るのだから人気があるらしい。お寺や霊園墓地の埋葬は、少子化による後継ぎ問題があって、たぶん減る一方だろう。

 まだ一般的ではない散骨を希望しても、解決すべき問題は沢山ある。まず第一に、具体的にどんな葬儀を出してもらいたいのかを決めねばならない。お寺との相談も必要だし、現在ある墓地をどうするのか。散骨するお骨をどこで粉砕するのか。誰に船を出してもらうのか。費用はどうなのか・・・・・

  決意した作者が、冬の怒涛を見て決意が揺らぐのは、そういった煩わしい問題を全て片づけねばならないからだ。決意は簡単だが、自分が葬儀を実行する訳ではないのだから尚更難しいのである。

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