一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1137   行きずりの女と露天柚子湯かな    圭介

2014年01月14日 | 

  旅館の部屋付きの桧の露天風呂。たぶん柚子が2,30個は浮いているであろう。人間70億人の半分35億人が女。その中のざっと5億人の中から選ばれた運命の女と、今作者は柚子湯に入っている。

 もう連れ添って、ウン十年。こうして二人柚子湯に入っているのも、運命だったし、神様のお導きとも言える。考えてみれば、生まれも、育ちも、結婚も、仕事も・・・・生きるとはすべて、「行きずり」の積み重ねなのだ。

 この句を下司に勘ぐっては、作者が浮かばれませんぜ。

 

コメント
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