「けもの」とは、「獣、毛物」と書く。「けだもの」も同義だが、時代や地域によって、意味が異なるようだ。ここでは、毛の生えている野生の哺乳動物、狐、狸、鹿などであるが、特に熊や猪ぐらいにしておく。兎や鼬(いたち)では、小さすぎて作者に申し訳ない。
私の周りには、ほとんど毎日15キロ歩く女性がいる。又、毎朝数キロ歩く人々もいる。作者もその一人で、リハビリのために歩いているから、心の入れようが違う。だから、このような激しい句ができるのだろう。
私も毎朝、犬に曳かれて歩いているが、怠け者だから、たぶん犬がいなければ歩かないだろう。しかし、どんなに寒い朝でも、帰ってくれば必ず汗を掻いている。だから、「散歩は、百薬の長」と言えるかもしれない。