一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1136   苦言呈して残る虚しさおでん吹く   真樹子

2014年01月13日 | 

  たまたま1131でも申し上げたが、この句は三猿の「言って言わざる」ですな。たぶん、わが子にでしょうが、苦言を呈したが全く効果がなかったのだろう。効果どころか、息子に無視されたのではないだろうか。相手にもされなかったのだ。

  最悪の想定としては、息子に反論されて、「あんたには、カンケーねーだろー」なんて一発ぶち込まれたら、そりゃあ心に大きな穴が開いただろうね。なにせ、親にそんな口をきくよう育てた、その育て方に失敗した自分が悪いんだから、諦めるしかない。子育ては、やり直しがきかないんだから。

 そんなドラ息子でも、「寒かったでしょう。さあさあ、暖かいおでんでもお食べ、あなた好みに作りましたよ」くらいの方が、よっぽど息子の心に沁みるんじゃないですか。

ヤマガラ(山雀)

コメント
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