一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1147   大雪の空がこのまま抜けるかと   咲子

2014年01月25日 | 

「抜ける」という言葉は、用法が沢山あって結構難しい。この句の場合、「抜けるような青空」の用法とは、余程意味が違うだろう。

 たぶん「空が抜け落ちそうだ、落ちてきそうだ」と言う意味ではないのか。そうだとすれば、地球上には、全天に空があり、雨の空、曇り空、晴れの空、そして雪の空があるから、作者は、今私に降っている大雪の空だけが抜け落ちるのではないか、と表現したかったのだろう。

 つまり、読者に「地球上の全天のイメージ」が必要なのであって、ないと「抜けるかと」が理解できないかもしれない。「落ちるかと」より、余程面白い、と思う。

うっすらと、この冬初の冠雪でした

コメント
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