田舎の幼いころを思い出す、わたしが小さいころの思い出で今でも覚えていることに、ベイゴマ遊びと十日夜(とおかんや)のこと、棒状で固めた藁鉄砲で地面を叩いてまわったことである。きょうはその日、十日夜(とおかんや)である。藁鉄砲の中に里芋のつるを乾燥させたものを入れる、地面にたたきつけて音の自慢をし合ったものである。この行事は畑から土龍<もぐら>を追い出すまじないとか、ことしの立冬がおとといの8日であったので冬のはじめである。十日夜(とおかんや)とは、朝廷の年中行事であったもの、わたしの田舎ではもともと陰暦十月十日の夜に行う稲の刈り上げの行事である、新暦に代わって11月10日<ことしの旧暦10月15日である>行われていた。この日から寒さのはじまり、足袋を履きはじめた思い出がある。「十日夜星殖え子らに藁鉄砲」 大野林火 (今年藁を重ねて括り、野球のバットのような太い棒をつくる。これが」藁鉄砲、どの子も手にこれを持ち、ひとり、ふたり集まってくる、秋の星座が満天に輝く)日本の歳時記より きょうより天気予報では一段と寒さが増していくとのこと。<いわどの山荘主人>
<十日夜(とおかんや)の菊 9:38>
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