SSB モードで行うデジタル通信では ALC を振らせてはいけないと言うのが鉄則です。 勿論入力側 ( ドライブ側 ) で歪んでいればいくら ALC を振らさなくても歪んだ信号が発生します。
よく ALC を振らさないに様にすると 40~50W になる ( 100W機の場合 ) と言うのを聞きます。 本当にそうでしょうか?。 なるのではなく安全を見込んで上記のパワーにした、と言うのであれば納得しますが、私は、ALC が振れ始める ( 歪み始める、「 本当は歪みません 」 と ICOM ) のは 100W を超えるオーバードライブになった時だと考えています。 従って、ALC を振らさなくても 100W ( 定格出力 ) は出ると思います。
以前、FTdx5000-MP を使っていましたが、ギリ 200W で ALC は振れませんでした。 リニアアンプの調整でもそうですが、実際には ALC を掛けて 500W にすると言う事は 500W までは ALC が掛からないと言う事ですよね。 ICOM さんの言葉を信じるならば、トランシーバーで規定のドライブであれば 定格出力 までは ALC が掛からないと理解しています ( 間違っているかも )。 ドライブをどんどん掛けても ALC だけが掛かり定格出力以上にはならないはずです ( 定格以上になれば、昔ならファイナルが飛ぶ )。
WSJT の右下のオーディオレベル調整を絞り込めば 100W でも ALC が振れる事はありません。 だからと言ってフルパワーを出している訳ではなく、私の場合、通常はオーディオレベルを極力絞って ( ALC を振らさないで ) 55W 出力で運用しています ( 安心だから )。
100W~200W でギリギリ、ALC を振らさないでフルパワーで運用して自分の電波の質を心配するなら、エキサイター ( トランシーバー ) を軽く使用し、リニアアンプも軽く ( 50%程度で ) 使うほが良いと思われます。 石のリニアアンプは増幅率が高くパワーを絞り込むのが難しそうです。 ( VL1000 でも 50W でフルパワー ( 1kW ) 出ますからね ) そこで真空管のリニアアンプなんてお勧めですがどうでしょうか (笑)。