この時期になると 花咲か爺 ( はなさかじじい ) を思い出します。 「 枯れ木に花を咲かせましょう 」 って台詞ですが、右から左に聞き流していて何も感じませんでした。 ある時、孫が 「 桜はね、枯れ木に花を咲かせて花が散ってから葉っぱが出るのよ。 その後は芋虫さんの天国ね 」 と言うのです。 私はそれを聞いた時、生まれて初めて桜を真面目に観察して見ました。
普通の植物は瑞々しい葉っぱの間を割って花は咲いています。 桜は全くの枯れ木です。 枯れ木に花を咲かせるのです。 満開の桜が如何に美しいか ! 葉っぱがないからだと改めて思いました。 恥ずかしながら最近まで知りませんでした。 驚きです。 調べて見ましたがその理由についてはよく分かりませんでした。
もう一つ驚いた事があります。 昔、全国行脚をしている時、札幌 の梅のシーズンは 5 月だという事を知りました。 九州では 2 ~ 3 月が梅、桜は 4 月です。 しかし、東北地方のどこかで 梅前線 を 桜前線 が追い抜く と言うのです。 ですから、東北のどこかでは同時に咲いている訳です。 北海道では先に桜が咲き、梅が後から咲くのです。 不思議です。 そのまま、北へ平行移動するのかと思っていました。 まさか、途中で入れ替わるなんて ・・・。 出張は旅ではありませんが、限りなく旅に近い出張でしたので (笑)、旅先での思い出としておきましょう。