昨日一か月ぶりに退院しました。 とにかく読書しかやる事がなく退屈で、二週間目にはホームシックになってしまいました。 ただただ、病院の書棚に置いてある文庫本をランダムに手に取り読書に耽っていました。
その中で 「 花村萬月 」 と言う作家と出会い、大いに衝撃を受けました。 上の写真の 「 ゴッド・ブレイス物語 ( デビュー作 ) 」 と 「 ブルース 」 をネットで購入し、家人に持って来てもらい面会で受け取りました。 他の 6 冊は病院の書架にあったものです。
「 重金属青年団 」 「 ブルース 」 など一般的には、暴力と情愛の物語などと帯に書いてあります。 普段は手に取らない種類の小説です。 しかし「 ゲルマニウムの夜 」 は第 119 回 ( 1998年上半期 ) 芥川賞受賞作でもあるし、チョット深堀してみようと思い、入院中に「 花村萬月 」 を 8 冊読んでしまいました。 癖があるので皆さん全てのお眼鏡に叶い、賞賛を得られるとは思いませんので、決してお勧めは致しません。 しかし、私はハマってしまいました。
「 ブルース 」 の解説でハードボイルド小説の第一人者 北方謙三氏が 「 たまらんぜ、萬月。 なにが悲しくて、こんな小説を書く。」 と書いています。 過剰な暴力シーン、過剰な愛欲表現 ( LGBT 含む )、主人公のブルース・ギタリスト ” 村上 ” ( 40 才位か ) のブルース的生き方 ・・・ 私の感想も北方謙三氏と共振しました。 私はこの 「 ブルース 」 を 2 回読みました。 他にも 4 冊、入院中に計 12 冊 ( 都合 13 冊 ) を読み終えて帰って来ました。
この 「 ブルース 」 に関しては登場するキャラクターの個性が半端なく凄くて ( ほかの作品にしてもそうだが )、それぞれを主人公にしたスピンオフ小説なども書けそうです。