NASAの月観測衛星「LRO」がアポロ11号の映像撮影に成功したそうです。
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NASAは17日、先月19日にフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた月観測衛星「Lunar Reconnaissance Orbiter(ルナー・リコネッサンス・オービター)」によって撮影されたアポロ月着陸船の映像を公開した。今回、公開された映像は、アポロ11号、15号、16号、17号のもので、11日から15日にかけて撮影されたもの。映像は最終観測高度に投入される前段階のものであるため、解像度は1メートル強と荒い出来となっているが、太陽が真横に射す時間帯を狙って撮影されたものとなるため、どの映像でも月着陸船がはっきりと確認できるものとなっている。 NASAではLROが最終観測高度に達した場合は、今回、公開したものの2~3倍の解像度の映像が撮影可能だと述べており、近く、更に高解像度の映像が公開される見通し。
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各国の月探査衛星が相次いで投入されている昨今ですが、本家NASAが1960年代の月着陸の偉大な業績を証明することができました。NASAのホームページにあった写真がこれですが、真ん中に細長い棒のような影として見えているものが、月着陸船の「台座」にあたる部分だそうです。これは、人類が月面に残してきた偉大な「ゴミ」なのですが、本当に人類が月に行ったことを証明するために、アポロが残した「ゴミの写真」を撮ったという話です。まあ今回の月探査の目的はそれだけではなく、将来の宇宙開発のためなのでしょうけれど、とりあえず目的のひとつが達成されて良かったです。もしアポロ計画が現代だったら、月着陸の証明はもっと難かしかったかもしれません。今は「ゴミは持ち帰りましょう」の時代ですから。