予告編を見た時から気になっていた「ゼログラビティ」を見に行った。
スペースシャトルで宇宙望遠鏡のメンテナンスをしていた科学者が、スペースデブリの恐怖に巻き込まれるというストーリーで、内容も映像もリアリティがあってとても面白かった。登場人物はたった2人。無線の会話と主人公の吐く息の音だけの世界で、宇宙で孤独になる恐怖がよく描かれていた。自分がまるで宇宙に放り出されたような感覚を味わえたこと、また無線の相手のパニくる地上管制官などの人物が登場しなかったのも良かった。余計な演技や場面はリアリティを損なう要因なので、それを省いた構成は成功していると思う。とにかく好感が持てる映画だったので、また見に行きたくなった。そういう気分になったのは久しぶりだ。主役のサンドラブロックの演技も良かったなあ。好きな女優の一人になりました。
映画を見る前に、コーヒーを飲んだせいか、利尿作用で途中からトイレに行きたくなってしまい大変だった。全編がスローな展開なので、帰還の船に乗り込んだ段階から、いつどのようなエンディングになるのか、そしてあと何分で終わるのかが気になってしまい、最後の10分くらいは祈るような気持ちで見ていた。「頼むから、地球に降りてドンデン返しがありませんように」と。
無事トイレに駆け込んで事なきを得ました。