競馬を本格的にやるようになって今年で10年になる。
始めた当初は、競馬の仕組みやレースの見方、馬券の買い方も全く判らず、
友人や競馬本を読み漁ったり、ベテランの競馬ファンの話を聞いたり、
テレビ等の情報番組も参考に勉強した覚えがある。
何故勉強したのか。それは「勉強すれば、勝ち馬の予想や馬券の買い方が
上手くなり、将来、きっと競馬で儲かるようになるだろう」という
漠然とした期待があったからだ。
しかし、10年経ってみて現状はどうなのかと言えば、
予想は多少当ることはあっても、毎回オッズに目が眩んで、人気の無い馬を
相手に入れて、馬券をハズスの繰り返し。年間を通して一度もプラス収支に
なることなく、期待ハズレの状態が続いている。果たしてこのままでいいのか。
確かにお金だけで見ると悲惨な結果ではあるが、でも競馬の本質はレースを
見ることなのだと思う。これまで面白いレースを沢山見てきた。
好きな馬も沢山いるし、騎手が勝って涙する場面も見てきた。
引退した馬を牧場に見に行ったこともある。贔屓の馬がレースで勝って
興奮したこともある。そういう感動を経験できたことが、
競馬人生の財産なのだ。競馬をやるなら、レースを見て、興奮して感動して、
オマケで配当が頂ければ言う事がない。
配当だけを目当てでレース結果しか見ないという人もいるけれど、
それは否定しない。誰しも自分の楽しみ方があるからだ。
でも競馬が好きというのであれば、お金以外の楽しみを持つことが
長続きする秘訣だ。お金が全ての人は、金の切れ目が縁の切れ目になることが多い。
それは大変勿体無いことだと思う。時々振り返って、自分がどういうスタンスで
競馬をやるのかを確認することは必要かなと思う。
まあそうは言っても、当たるに越したことはないけどね。