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キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「遺品は語る」

2021年01月20日 | Book
遺品整理業者のエッセイ、ノウハウについての本。
高齢化社会で孤独死が増加している。それに伴いこの仕事も成立するようになった。
遺品整理にあたっての心構えやノウハウ等を紹介する。終活と共に残された人達が考える
べき事なども。
遺品整理の様々な事例が出ていたが、特に孤独死の現場は悲惨らしい。
遺体が腐り悪臭を放ち、体から出てきた液体や虫など後始末も大変で、事例を読んだだけ
でも大変難しい仕事のように感じた。お金をもらっても割に合わないこともあるようだ。
自分もこれから高齢の親の面倒を看なくてはいけない時期が来る。
できるだけ親の近くで支援し孤独死にならないようにすることが重要だ。
読んでみていろいろ考えさせられることも多かった。

因みに現在、私は伯母の家を借りて住んでいる。
伯母は現在95歳で姪宅で余生を過ごしており、伯父は5年前に92歳で亡くなった。
今の家は、伯父が亡くなってから5年放置された空き家だ。中には伯父の遺品が多数
残されていたが、価値の無さそうなガラクタばかり。(おそらく高価な品は他の遺族が
持ち去ったのかも)移住して3か月ほど遺品整理の毎日だったけれど、伯父達の生活状況を
知ることができて興味深かった。情報が溢れている現代においても、インターネットも
移動手段(車やバイク)もエアコンも持たず、建てた時のままの古い家で生活していた。
情報は新聞、通信手段は固定電話のみ。昭和のまま時代が止まったような環境で、
テレビ番組の「ポツンと一軒家」でよくある、山奥で暮らす老人の家に近い感じ。
遺品にはその人の生活が詰まっている。何を考えて、どんな生活をしていたのか、
そういう視点で遺品を見ると色々発見があって面白い。(面白いというのは失礼だけど)

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