goo blog サービス終了のお知らせ 

キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「鹿児島学」

2021年01月28日 | Book
札幌学、博多学、広島学の地域文化についてのシリーズ本の一つ。
今回取り上げたのは鹿児島。1年間、歴史、地理、風俗、文化を取材してまとめている。
自分も鹿児島に9年間住んだことがあるが、この本には知らなかった事が沢山紹介されて
いて大変面白く読めた。特に面白かったのは鹿児島県人の気質分析。
著者によると、鹿児島県人は総じて伝統を敬い、性格はシャイで真面目で優しいという。
確かに自分の鹿児島の友人達の気質もそういうところがあった。先生や目上の人に
敬意を払うし、古い慣習や伝統行事も多い。また教育にも熱心で実務に長けた人が多い。
多くの長所がある半面、出身地が県内県外で人を区別する封建的な文化もあり、
規律を重んじ遊び心が無い感じもある。著者の指摘にはなかったが、粘り強さが欠けたり、
熱しやすく冷めやすい気質もあると思う。
自分も福岡から鹿児島に転校した時、同級生から鹿児島の規律に従うように言葉や身なり、
生活習慣など、色々と矯正された。郷に入れば郷に従えと言われた。
転勤や観光等で短期間住むなら鹿児島は良い所だと思うけれど、長く住むのはどうだろう。
特に言葉には苦労する。鹿児島弁と標準語はどうも波長が合わない感じがある。
鹿児島弁に慣れて、標準語を聞くと女性の言葉で気取って話すように聞こえる。
標準語で話すよそ者を面白がる風潮もあったけれど、今はどうだかわからない。
もし鹿児島に住むことがあれば、この本を読んでおくと勉強になると思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする