定番の文具の歴史とそれに関わった人物や技術を紹介した本。
国内外約40種類の文具を取り上げる。
いずれの例でも、開発者の設計方針と弛まぬ技術改良が消費者のニーズに合致した場合に、定番となるようなヒット商品が生まれている。多くの筆記具やメモ・ノートが紹介されているが、海外メーカーの文具はメーカーの考え方を主体として作られているのに対し、日本の文具は消費者視点で作られている印象を受けた。
日本の製品は、創業者が海外の製品に刺激を受けて製品作りを始め、それを徐々に改良して今日の製品に至るパターンが多い。消費者の声を反映したモノつくり。それが日本の定番商品として長く愛用される理由なのだろう。
ちなみに、ここで紹介されている文具で、現在も使用しているものは残念ながら一つも無かった。学生の頃は、トンボやユニの鉛筆、レーダー消しゴム、マルマンのスケッチブック等を使っていた。どこにでもあるただの文具と思っていたが、開発の歴史や技術を知って、文具に対する見方が変わった。定番商品に共通するのは使いやすさ。製品には使いやすさを追及した細かなノウハウが反映されている。
たまには文具店に立ち寄って、定番商品をじっくり眺めてみるのも良いかもしれない。
また、この本は装丁、紙質、読みやすい文章、上手くレイアウトされた写真など、とても品が良い印象を受けた。おそらく著者も文具の開発者に刺激を受けて、読者視点でこの本を作ったのではないかと思う。
いずれの例でも、開発者の設計方針と弛まぬ技術改良が消費者のニーズに合致した場合に、定番となるようなヒット商品が生まれている。多くの筆記具やメモ・ノートが紹介されているが、海外メーカーの文具はメーカーの考え方を主体として作られているのに対し、日本の文具は消費者視点で作られている印象を受けた。
日本の製品は、創業者が海外の製品に刺激を受けて製品作りを始め、それを徐々に改良して今日の製品に至るパターンが多い。消費者の声を反映したモノつくり。それが日本の定番商品として長く愛用される理由なのだろう。
ちなみに、ここで紹介されている文具で、現在も使用しているものは残念ながら一つも無かった。学生の頃は、トンボやユニの鉛筆、レーダー消しゴム、マルマンのスケッチブック等を使っていた。どこにでもあるただの文具と思っていたが、開発の歴史や技術を知って、文具に対する見方が変わった。定番商品に共通するのは使いやすさ。製品には使いやすさを追及した細かなノウハウが反映されている。
たまには文具店に立ち寄って、定番商品をじっくり眺めてみるのも良いかもしれない。
また、この本は装丁、紙質、読みやすい文章、上手くレイアウトされた写真など、とても品が良い印象を受けた。おそらく著者も文具の開発者に刺激を受けて、読者視点でこの本を作ったのではないかと思う。