NHK BS で放送された番組の補足本。
太平洋戦争末期のアメリカ軍による日本本土上陸作戦、オリンピック作戦について、日本側の証言や米軍側の資料情報を元に作戦の内容を紹介する。
昨年、関東上陸作戦、コロネット作戦についての本を読んだが、この本はコロネット作戦の前に実施される予定だった九州南部上陸作戦を取り上げたもの。 沖縄を制圧した米軍の次の目標は日本本土で、その足掛かりは九州南部の制圧だった。 九州、特に鹿児島に基地を作り、関東への進行を計画していたらしい。 そのため鹿児島は標的となって、交通網や工場等が爆撃された。 沖縄戦の教訓から、日本の基地だけでなく、民間人も軍の一部とみなされて攻撃の対象になった。 この本では、その犠牲となった当事者の証言も紹介されている。 欧州復興のMarshall Plan でノーベル賞を受賞したマーシャルは、日本侵攻作戦に深く関わっており、日本に対しては、軍民間人を問わず冷酷な作戦を実行しようとした。 九州には、7発の原爆投下のプランもあったらしい。
この本はオリンピック作戦の全貌というタイトルだが、内容はテレビで取材した日本人の証言、戦争被害者が主体で図版や作戦の詳細の記述も少なく、内容はやや物足りなかった。 作戦は米軍も多大な犠牲が伴うことが考慮され、実施されなかったことは、今を生きる自分たちには幸運だったと思う。九州上陸作戦には、化学兵器の使用も考えられたというので、実施されたら大変な事態になっていただろう。
ちなみに私の父は、小学生の頃に鹿児島空襲を体験したらしい。爆撃が始まって防空壕に逃げ込む際に、米軍戦闘機の機銃掃射に会い、物凄い恐怖を感じたそうだ。 戦争体験した人は、高齢化が進んでいるので、戦争の体験は生きているうちに聞いておきたいと思った。
この本はオリンピック作戦の全貌というタイトルだが、内容はテレビで取材した日本人の証言、戦争被害者が主体で図版や作戦の詳細の記述も少なく、内容はやや物足りなかった。 作戦は米軍も多大な犠牲が伴うことが考慮され、実施されなかったことは、今を生きる自分たちには幸運だったと思う。九州上陸作戦には、化学兵器の使用も考えられたというので、実施されたら大変な事態になっていただろう。
ちなみに私の父は、小学生の頃に鹿児島空襲を体験したらしい。爆撃が始まって防空壕に逃げ込む際に、米軍戦闘機の機銃掃射に会い、物凄い恐怖を感じたそうだ。 戦争体験した人は、高齢化が進んでいるので、戦争の体験は生きているうちに聞いておきたいと思った。