キマグレ競馬・備忘録

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米海軍ブルーエンジェルス墜落事故

2008年01月20日 | Photo (&Aviation)
先週、こんな記事が出ていました。
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米海軍ブルーエンジェルス墜落事故、事故原因はパイロットの意識喪失
米海軍ブルーエンジェルス(Blue Angels)所属の1機が昨年4月にエアショーでの曲芸飛行中に墜落し、操縦していたパイロットが死傷した事故の原因を調べていた事故調査委員会は15日までに、事故原因は曲芸飛行に伴うG(重力加速度)のためにパイロットの意識が薄れ、操縦困難になったことが墜落の原因になったとの中間報告をまとめた。
事故調査委員会によると事故機を操縦していたケビン・デイビス少佐は曲芸飛行に伴う、約6Gの重力加速度を受けて意識が薄れ、視野がトンネル状の縮小すると同時に、十分に機体の操作を行うことが困難な状況に陥り、そのまま、墜落したと結論付けた。
通常、戦闘機のパイロットは急激な重力加速度の変化が生じても意識が失わないように酸素マスクとGスーツと呼ばれる特殊な服を着用して戦闘機の操縦を行うが、米海軍の戦闘機乗りの中でも精鋭中の精鋭によって構成されるブルーエンジェルスでは酸素マスク、Gスーツ共に着用しないで操縦を行うのが慣習的に行われてきた。訓練を受けた戦闘機パイロットでも酸素マスクとGスーツなしで6Gに重力加速度を受けると意識を失うのが普通。ただし、ブルーエンジェルスでは酸素マスクとGスーツなしでも8G前後までの重力加速度であれば十分に耐えられるはずだった。
墜落事故によって死亡したデイビス少佐は事故の2年前にブルーエンジェルスに配属。前年までは地上で曲芸飛行のナレーションを担当し、本番で曲芸飛行を披露したのは事故当日が初めてだった。米海軍では事故原因がパイロットの意識喪失という予想外の調査報告を受けて、改めてブルーエンジェルスの訓練内容の強化を図る。【Technobahn】
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事故のニュースは知っていましたが、パイロットの意識喪失が原因というのは意外でした。でも何よりも驚いたのは、あのような過激な操縦を行うのに酸素マスクもGスーツも着用しないのが慣習になっていたということです。悪しき慣習というのは、日本のスポーツでもよくある(相撲でもありました)ことですが、危険度の高いエアショーでもあったというのは問題だと思いました。これが観客のいない海上での訓練なら影響は無いと思いますが、エアショーには大勢の観衆がいるわけですから、安全第一で考えてほしいものです。それともマスクやGスーツを着用するとカッコ悪いのか?自衛隊にはそのような慣習は無いと思いますが。

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