エアショーパイロットであるロック岩崎氏が亡くなりました。
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曲芸機墜落 操縦士が死亡 但馬で訓練中 第一人者の岩崎さん
二十一日午前十一時二十分ごろ、兵庫県豊岡市岩井の但馬空港で、曲芸飛行の練習中だった小型プロペラ機が空港東側の着陸帯草地に墜落、機体前部が大破した。操縦していた茨城県小川町下吉影、エアショーパイロット、岩崎貴弘さん(53)は市内の病院に運ばれたが間もなく死亡。調べでは、岩崎さんは午前十一時すぎ、アクロバット飛行専用の小型プロペラ機「ピッツ・スペシャル」二機で同空港を離陸し、飛行訓練中だった。編隊を組みながら滑走路近くに降下し、再び上昇しようとした際、墜落したとみられる。目撃者らの話によると、岩崎さんの機体は高度約百五十メートルからきりもみで降下し、地上付近で失速したという。他の一機は無事、着陸した。岩崎さんは元航空自衛隊のパイロット。「ロック岩崎」の愛称で知られ、日本人初のエアショーパイロットとして各地で曲芸飛行などを披露している。毎年五月から全国各地で開催されるエアショーに向け、十九日から同空港で訓練していたという。(産経新聞より)
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自衛隊の航空祭で素晴らしいアクロバット飛行を行って、いつも楽しませてくれていた岩崎さんのパフォーマンスを、もう二度と見ることができなくなりました。飛行訓練中の事故ということで未だ原因は調査中ですが、彼のようなベテランで最高の技量を持ったパイロットでも、ひとつ間違うと取り返しのつかないミスになってしまうことがわかりました。
彼自身のミスではなく機体の異常であったと信じたい。普段は、アクロバット飛行の難しさなど微塵も感じさせなくても、彼はいつも「死」と隣合わせのギリギリのところで操縦技術を磨いていたのでしょう。
謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。