今朝、スペースシャトル「ディスカバリー」の里帰りのニュースが流れていました。
スペースシャトル「ディスカバリー」は、専用ジャンボ機に乗せられて、着陸地の米カリフォルニア州エドワーズ空軍基地を19日に出発し、2回の給油を経て、やっとフロリダ州のケネディ宇宙センターに着いたそうです。ジャンボに乗せられたスペースシャトルは、親ガメの上に乗せられた子ガメのようですが、同じような写真を見たことがあります。
ソ連も同じようにスペースシャトルを開発していた時期があり、その時の写真がこれです。(添付写真)アメリカのシャトルそっくりですが、乗せている飛行機が違います。エンジンは6発で尾翼の形状が大きく違っています。ソ連のアントノフ社が開発した大型輸送機でAn-225ムリヤといい、最大離陸重量が600 t で世界一重い航空機として有名です。また、この飛行機に乗せられたソ連版スペースシャトルは「ブラン」と言います。
「ブラン」は1988年に無人で地球軌道を周回し、自動着陸も成功しています。予定では1992年に有人飛行を行うはずでしたが、1991年のソ連崩壊と共にこの計画は消滅してしまい、1号機ブランはロシアの公園のオブジェとなって雨風にさらされてしまっているそうです。アメリカのスペースシャトルも、もしかすると同じ運命をたどるかもしれません。