戦国時代の武将、立花宗茂の評伝を読みました。
立花宗茂の祖父の時代から宗茂が亡くなるまでの生涯を紹介した本。立花宗茂は、九州筑後の武将で幼い頃から武士としての教育を受け、戦で一度も負けたことがない戦国時代最強の武士だったというのが著者の主張。日本史に残る戦として、薩摩の島津軍の侵攻を迎え撃ち、朝鮮出兵での目覚ましい活躍、関ヶ原の知略など、戦況の把握及び臨機応変に対応する能力が抜けていた。しかも、ほぼすべての戦で相手よりも少人数の手勢で戦った。劣勢の戦力であっても勇猛果敢で強い精神力、周りからの信頼も厚かったことで、常に一目置かれる人物だったようだ。著者の強い宗茂愛が感じられるが、少々褒めすぎのような気もする。歴史の解釈は、後世の見方考え方に左右されるが、著者のような愛で語られると少し疑問もある。 この本も様々な史料をベースとして語っているけれど、本文の1/3ぐらいは著者の推測のような感じがした。
自分は福岡県在住で、宗茂の一族が活躍した地域が身近にあり(近所に父の高橋紹運の墓もある)、周辺の地理歴史については大体知っていたので、面白く読み進めたけれど、背景となる歴史や土地勘が無い人には少し分かりにくいと思う。この本には写真は数枚掲載されているが、地図や年表、家系図などの図表が全く無いため、言葉による説明ばかりで理解が難しい。登場人物が多くて名前も覚えられないので、少なくとも宗茂に関わった人については、図表を使って整理して欲しかった。また書面の都合なのか、盛り沢山だった父の時代の話、宗茂の前半生に比べて、後半生の説明がしょぼかったのが残念でした。
自分は福岡県在住で、宗茂の一族が活躍した地域が身近にあり(近所に父の高橋紹運の墓もある)、周辺の地理歴史については大体知っていたので、面白く読み進めたけれど、背景となる歴史や土地勘が無い人には少し分かりにくいと思う。この本には写真は数枚掲載されているが、地図や年表、家系図などの図表が全く無いため、言葉による説明ばかりで理解が難しい。登場人物が多くて名前も覚えられないので、少なくとも宗茂に関わった人については、図表を使って整理して欲しかった。また書面の都合なのか、盛り沢山だった父の時代の話、宗茂の前半生に比べて、後半生の説明がしょぼかったのが残念でした。