「忍法帳」で有名な山田風太郎の「死」に纏わるエッセイ集。幼い頃に両親を亡くし、戦争で友人を亡くした彼にとって人間の死は重要なテーマであったようです。(有名人の死に方を集めた「人間臨終図巻」のような著作もある)この本では、著者の自分の生き方と「死」についての考えをエッセイという形で記述しています。例えば、死について、オリジナルのアフォリズム。「人は管につながれて生まれ、管につながれて死ぬ」
生まれるときは母親からの管、死ぬときは病院の管という例えらしい。テーマはシリアスだけど、とてもユーモラスで面白いエッセイです。この本を通じて感じたことは、戦後の世代は自分がいつまで生きられるかを考えますが、戦中派の人達は自分がいつ死ぬかを考えているように思えます。余命を常に意識する人生は、閉塞感もあるかもしれないけれど、人生を充実させたり意味を見出したいという気持ちは、戦後世代の我々より強いかもしれません。
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