神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

耀窟神社

2014-02-08 23:44:41 | 神社
耀窟神社(ようくつじんじゃ)。
場所:千葉県成田市西大須賀1892。県道161号線(成田滑河線)「下総町滑川」交差点の南西、約260mのところ(浄土宗「雲通山 智光院 昌福寺」の東側)に参道入口があり、社殿は丘の上。駐車場なし。
創建時期不明。千葉県神社庁のHPにも、千葉県の宗教法人名簿にも掲載されておらず、由緒等もよくわからない。小生も「滑河観音」参拝のついでに、地図を見ていたら変わった名の神社があるので、訪れただけだったので、悪しからず。
祭神は稜威尾羽張神(いつおわりばり)で、伊都之尾羽張神とも書く。「古事記」で、伊邪那岐命が迦具土神を斬ったときに使った十拳剣の名前が「天之尾羽張(あめのおはばり)」であり、葦原中国を平定するために派遣する神として思兼神が推薦したのが伊都之尾羽張神とその子である建御雷之男神である(結局、伊都之尾羽張神が辞退したため、建御雷之男神が派遣された。)。建御雷之男神は常陸国一宮「鹿島神宮」の祭神で、当地にも所縁があるのかとも思うが、必ずしもそうでもないかもしれない。「耀窟」というのは「輝く岩屋・ほらあな」という意味で、当神社が鎮座する丘の麓に横穴墓群があることが知られているので、それに因むのではないかと思われる。稜威尾羽張神は、「日本書紀」では天の石窟に住む神とされているからである。なお、当神社の西側にある川は「尾羽根川」という。
さて、当神社では、4月に「湯立神事」と「神楽」(獅子舞ほか)が行われることで有名だそうで、「湯立神事」は禊の一種で、神前の大釜に湯を沸かし、神官が熱湯に笹の葉を浸して参詣人に降りかけ、無病息災を祈願するという古式ゆかしいものだという。


「ちばの観光まるごと紹介」のHPから(耀窟神社)

横穴墓群は、当神社の北側の山裾にあるらしい。墓の数も多く、下総地方では珍しいとのこと。

「埼群古墳館」さんのHPから(成田市西大須賀横穴墓群)


写真1:「耀窟神社」境内入口の鳥居


写真2:鳥居脇の社号標


写真3:丘の上にある社殿


写真4:社殿裏にある「耀窟神社之跡」という石碑

コメント
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