元木の石鳥居(もときのいしとりい)。「御立の鳥居(おんたてのとりい)」ともいう。
場所:山形県山形市鳥居ケ丘。国道112号線と国道286号線・国道348号線の交差点から、国道112号線を南に約660m。「山形警察署南二番町交番」の向かい側の狭い道路に入り、約60m。ただし、「石鳥居」前の道路は狭く、駐車場もないので、注意。
「元木の石鳥居」は、伝承によれば、現・山形県山形市の蔵王連峰「瀧山」(標高1362m)に祀られた「瀧山大権現」への奉納のため天延年間(973~976年)に建立されたという石鳥居。正確な建立年代は不詳であるが、様式などから平安時代まで遡り、一説には日本最古の鳥居ともいう。凝灰岩製で、柱が太く、幅に比べて高さが低いのが特徴で、独特の雰囲気を持っている。「元木の石鳥居」、「成沢の石鳥居」(山形市)、「清池の石鳥居」(現・山形県天童市)の3つが「最上三鳥居」とされるが、山形市にある前2者はいずれも「瀧山信仰」によるものとされ、西面する「元木の鳥居」の背後に西蔵王が眺められる。国指定重要文化財。
成沢の石鳥居(なりさわのいしとりい)。
場所:山形県山形市蔵王成沢字館山65。山形県道267号線(十日町山形線)沿い、「JAやまがた成沢」支店の南側の狭い道路に入り(←「成沢公民館」という案内板が出ているところ)東へ、突き当りを右折(南へ)、次の角を左折(東へ)、約150m。道路幅が狭く、駐車場もないため注意。
「(成沢)八幡神社」は、社伝によれば、天喜5年(1057年)、陸奥守・源頼義が安倍貞任追討の折、「瀧山」山麓の丘上に「石清水八幡宮(男山八幡宮)」(現・京都府八幡市)の分霊を勧請して戦勝祈願したのを創祀とする(祭神:誉田別尊)。よって、この丘を「八幡山」(標高200m)といい、中世には「成沢城(鳴沢城)が築かれたため「館山」と称されるようになり、現在は山頂に「(成沢)八幡神社」の奥宮が再建されている。現在の社殿は南西麓にあり、その参道入口に凝灰岩製の石鳥居が建てられているが、当地の羽黒派修験「三蔵院」に伝わる古文書によれば、天仁2年(1109年)に「瀧山」の空清水(うつぼしみず)という場所で採石されたとしている。そして、本来は「瀧山」登山口に建てられていたものを「(成沢)八幡神社」の鳥居として移設した、といわれているとのこと。「元木の石鳥居」とほぼ同時期のものと推定されており、日本最古クラス。こちらも国指定重要文化財。
「山形の宝 検索navi」のHPから(鳥居)
同上(八幡神社鳥居)
写真1:「元木の石鳥居」。「御立鳥居」という石碑が建てられている。
写真2:同上、裏側から。
写真3:同上、隣接して「鳥居稲荷神社」の石祠が祀られている。創建時期・由緒等不明。
写真4:「成沢の石鳥居」と「(成沢)八幡神社」の社号標
写真5:「(成沢)八幡神社」社殿
場所:山形県山形市鳥居ケ丘。国道112号線と国道286号線・国道348号線の交差点から、国道112号線を南に約660m。「山形警察署南二番町交番」の向かい側の狭い道路に入り、約60m。ただし、「石鳥居」前の道路は狭く、駐車場もないので、注意。
「元木の石鳥居」は、伝承によれば、現・山形県山形市の蔵王連峰「瀧山」(標高1362m)に祀られた「瀧山大権現」への奉納のため天延年間(973~976年)に建立されたという石鳥居。正確な建立年代は不詳であるが、様式などから平安時代まで遡り、一説には日本最古の鳥居ともいう。凝灰岩製で、柱が太く、幅に比べて高さが低いのが特徴で、独特の雰囲気を持っている。「元木の石鳥居」、「成沢の石鳥居」(山形市)、「清池の石鳥居」(現・山形県天童市)の3つが「最上三鳥居」とされるが、山形市にある前2者はいずれも「瀧山信仰」によるものとされ、西面する「元木の鳥居」の背後に西蔵王が眺められる。国指定重要文化財。
成沢の石鳥居(なりさわのいしとりい)。
場所:山形県山形市蔵王成沢字館山65。山形県道267号線(十日町山形線)沿い、「JAやまがた成沢」支店の南側の狭い道路に入り(←「成沢公民館」という案内板が出ているところ)東へ、突き当りを右折(南へ)、次の角を左折(東へ)、約150m。道路幅が狭く、駐車場もないため注意。
「(成沢)八幡神社」は、社伝によれば、天喜5年(1057年)、陸奥守・源頼義が安倍貞任追討の折、「瀧山」山麓の丘上に「石清水八幡宮(男山八幡宮)」(現・京都府八幡市)の分霊を勧請して戦勝祈願したのを創祀とする(祭神:誉田別尊)。よって、この丘を「八幡山」(標高200m)といい、中世には「成沢城(鳴沢城)が築かれたため「館山」と称されるようになり、現在は山頂に「(成沢)八幡神社」の奥宮が再建されている。現在の社殿は南西麓にあり、その参道入口に凝灰岩製の石鳥居が建てられているが、当地の羽黒派修験「三蔵院」に伝わる古文書によれば、天仁2年(1109年)に「瀧山」の空清水(うつぼしみず)という場所で採石されたとしている。そして、本来は「瀧山」登山口に建てられていたものを「(成沢)八幡神社」の鳥居として移設した、といわれているとのこと。「元木の石鳥居」とほぼ同時期のものと推定されており、日本最古クラス。こちらも国指定重要文化財。
「山形の宝 検索navi」のHPから(鳥居)
同上(八幡神社鳥居)
写真1:「元木の石鳥居」。「御立鳥居」という石碑が建てられている。
写真2:同上、裏側から。
写真3:同上、隣接して「鳥居稲荷神社」の石祠が祀られている。創建時期・由緒等不明。
写真4:「成沢の石鳥居」と「(成沢)八幡神社」の社号標
写真5:「(成沢)八幡神社」社殿