川子塚古墳(かごづかこふん)。川子塚前方後円墳。
場所:茨城県ひたちなか市磯崎町川子塚4618-10。磯崎湊に向かう茨城県道265号線(磯崎港線)沿いで、「酒列磯前神社」(前項記事)の境内入口付近から西に約400m。駐車場なし。
「川子塚古墳」は、ひたちなか市に現存する最大の前方後円墳で、全長約85m、後円部径約40m、前方部幅約43mという規模。墳丘表面に葺石のほか、円筒埴輪・形象埴輪が確認されている。また、墳丘の西側には周溝の跡が残っている。主体部の発掘調査は行われておらず、埋葬施設は不明。なお、埴輪は、当地から北西に約5km(直線距離)の「馬渡埴輪製作遺跡」(国指定史跡。現在は史跡公園となっている。)から供給されたものであるとのこと。古墳の形態や埴輪の特徴から、築造時期は5世紀後半頃と推定されている。なお、主軸は南西向き(後円部の先に磯崎港がある。)。因みに、約100m東にある「木花咲耶姫神社」が鎮座する小丘も、「大穴塚古墳」という径約60mの大型円墳であるらしい。なお、「酒列磯前神社」の創建が斉衡3年(856年)とされており、創祀の由緒は「神磯」にあると考えられるので、直接、この古墳と関連があるわけではないだろうが、この台地自体が古くからの聖地であった可能性はあると思う。
写真1:「那珂湊市文化財 史跡 川子塚古墳」の石碑と説明版。後ろが後円部。
写真2:後円部
写真3:後円部から前方部をみる。
写真4:全景。手前が周溝跡。反対側(東側)は住宅が迫っており、前方部の角が少し削られているようだ。
場所:茨城県ひたちなか市磯崎町川子塚4618-10。磯崎湊に向かう茨城県道265号線(磯崎港線)沿いで、「酒列磯前神社」(前項記事)の境内入口付近から西に約400m。駐車場なし。
「川子塚古墳」は、ひたちなか市に現存する最大の前方後円墳で、全長約85m、後円部径約40m、前方部幅約43mという規模。墳丘表面に葺石のほか、円筒埴輪・形象埴輪が確認されている。また、墳丘の西側には周溝の跡が残っている。主体部の発掘調査は行われておらず、埋葬施設は不明。なお、埴輪は、当地から北西に約5km(直線距離)の「馬渡埴輪製作遺跡」(国指定史跡。現在は史跡公園となっている。)から供給されたものであるとのこと。古墳の形態や埴輪の特徴から、築造時期は5世紀後半頃と推定されている。なお、主軸は南西向き(後円部の先に磯崎港がある。)。因みに、約100m東にある「木花咲耶姫神社」が鎮座する小丘も、「大穴塚古墳」という径約60mの大型円墳であるらしい。なお、「酒列磯前神社」の創建が斉衡3年(856年)とされており、創祀の由緒は「神磯」にあると考えられるので、直接、この古墳と関連があるわけではないだろうが、この台地自体が古くからの聖地であった可能性はあると思う。
写真1:「那珂湊市文化財 史跡 川子塚古墳」の石碑と説明版。後ろが後円部。
写真2:後円部
写真3:後円部から前方部をみる。
写真4:全景。手前が周溝跡。反対側(東側)は住宅が迫っており、前方部の角が少し削られているようだ。