神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

補陀落山 極楽院 長谷寺

2021-07-10 23:11:21 | 寺院
補陀落山 極楽院 長谷寺(ふだらくさん ごくらくいん ちょうこくじ)。通称:長谷観音(ながやかんのん)。
場所:茨城県坂東市長谷1850-1。国道354号線「坂東消防署前」交差点から西へ約1.9km。駐車場有り。
寺伝によれば、本尊の十一面観世音菩薩像は大和国「長谷寺(はせでら)」(現・奈良県桜井市)のそれと同じ霊木から造られたもので、延暦19年(800年)に坂上田村麻呂が奥州遠征の折に安置し祈願したという。現在は真言宗智山派に属し、享保10年(1725年)に「萬蔵院」(2021年6月5日記事)第52世・雄弁上人が開設した「猿島坂東三十三観音霊場」の第33番札所、即ち結願の寺院となっている。本堂(観音堂)は元禄時代(1688~1704年)頃の建立とされ、それ以前の古い建築様式を伝えているという。また、本尊の十一面観世音菩薩像は坂東市指定文化財(彫刻)、境内のイチョウもは坂東市指定文化財(天然記念物)となっている。創建が平安時代初めまで遡るかどうかは別にして、当地の地名が長谷というのは、当寺院に因むものだろう(ただし、読み方は「ながや」。)から、相応の古寺であろうし、地元民の信仰を集めたものと思われる。


写真1:「長谷寺」山門。なお、訪問時には気がつかなかったが、向かって右隣の建物(一見、完全な一般住宅)が「長谷寺」らしい。


写真2:坂東市指定天然記念物のイチョウ。大枝がかなり切られた後だったらしく、一説に樹齢1千年以上ともいわれるような感じはしなかった。他の資料によれば、樹高約16m、目通り幹囲約5.3m、推定樹齢200~300年。


写真3:本堂(観音堂)


写真4:聖徳太子堂


写真5:弘法大師堂
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