鹿島神宮 北の一之鳥居(かしまじんぐう きたのいちのとりい)。
場所:茨城県鹿嶋市浜津賀734(「戸隠神社」の住所)。茨城県道186号線(荒井行方線)と同242号線(鉾田鹿嶋線)の「荒井」交差点から東に約120mで左折(北へ)、約130m。駐車スペース有り。
常陸国一宮「鹿島神宮」の東西南北の「一之鳥居」については、現・鹿嶋市明石の「東の一之鳥居」について書いた(2022年10月22日記事)。「北の一之鳥居」は、現・鹿嶋市浜津賀の狭い市道を跨いで建てられているが、この道路は、江戸時代には現・茨城県水戸市方面から「鹿島神宮」を経由して、「息栖神社」・下総国一宮「香取神宮」(2012年3月3日記事)・「飯沼観音」(「飯沼山 圓福寺」(2014年5月31日記事))に参拝するための道として「飯沼街道」と呼ばれ、参拝者の通行は4方向の参道のうち最も多く、鳥居も最大であったという。しかし、周囲に人家が少なくなって補修の寄進が集まらなくなり、明治10年に廃されたままになっていたが、2017年に硬質塩化ビニール製(腐らず、軽くて地震に強い素材)で再建された。
この鳥居の横にある「戸隠神社」は、社伝によれば、長禄元年(1457年)に信濃国(現・長野県)「戸隠神社」の分霊を勧請して創建され、浜津賀郷の鎮守となったという。祭神は手力雄男命で、「鹿島神宮」の北の入口を守るということだろう。この神社の杜は「神戸森(ごうどもり)」といって、古くはクロマツの巨樹が多く、海上からの目印にもなっていたらしい。なお、現地説明板では、「神戸」は神宮への玄関口という意味としているが、古代では神社に奉仕するための民を「神戸(かんべ)」といい、「常陸国風土記」香島郡条によれば、その当時、「「鹿島神宮」の神戸は65戸。元は8戸だったのが、第36代・孝徳天皇のときに50戸増やされ、第40代・天武天皇のときに更に9戸増やされ、合計67戸になった。持統天皇4年(690年)に、公民に2戸編入したため、65戸になった。」(現代語訳)という記述がある。あるいは、こうした神戸が多く住んでいた地区なのかもしれない。
鹿嶋市のHPから(鹿嶋の意外を巡ろう!)
写真1:「鹿島神宮」の「北の一之鳥居」。高さ6m、幅最大7.8m。
写真2:「戸隠神社」鳥居
写真3:同上、社殿。鳥居は西向き、社殿は南向き。
写真4:同上、「戸隠神社」石碑。由緒碑と思われるが、本文は読み難くなっている。
写真5:同上、社殿背後の石祠
場所:茨城県鹿嶋市浜津賀734(「戸隠神社」の住所)。茨城県道186号線(荒井行方線)と同242号線(鉾田鹿嶋線)の「荒井」交差点から東に約120mで左折(北へ)、約130m。駐車スペース有り。
常陸国一宮「鹿島神宮」の東西南北の「一之鳥居」については、現・鹿嶋市明石の「東の一之鳥居」について書いた(2022年10月22日記事)。「北の一之鳥居」は、現・鹿嶋市浜津賀の狭い市道を跨いで建てられているが、この道路は、江戸時代には現・茨城県水戸市方面から「鹿島神宮」を経由して、「息栖神社」・下総国一宮「香取神宮」(2012年3月3日記事)・「飯沼観音」(「飯沼山 圓福寺」(2014年5月31日記事))に参拝するための道として「飯沼街道」と呼ばれ、参拝者の通行は4方向の参道のうち最も多く、鳥居も最大であったという。しかし、周囲に人家が少なくなって補修の寄進が集まらなくなり、明治10年に廃されたままになっていたが、2017年に硬質塩化ビニール製(腐らず、軽くて地震に強い素材)で再建された。
この鳥居の横にある「戸隠神社」は、社伝によれば、長禄元年(1457年)に信濃国(現・長野県)「戸隠神社」の分霊を勧請して創建され、浜津賀郷の鎮守となったという。祭神は手力雄男命で、「鹿島神宮」の北の入口を守るということだろう。この神社の杜は「神戸森(ごうどもり)」といって、古くはクロマツの巨樹が多く、海上からの目印にもなっていたらしい。なお、現地説明板では、「神戸」は神宮への玄関口という意味としているが、古代では神社に奉仕するための民を「神戸(かんべ)」といい、「常陸国風土記」香島郡条によれば、その当時、「「鹿島神宮」の神戸は65戸。元は8戸だったのが、第36代・孝徳天皇のときに50戸増やされ、第40代・天武天皇のときに更に9戸増やされ、合計67戸になった。持統天皇4年(690年)に、公民に2戸編入したため、65戸になった。」(現代語訳)という記述がある。あるいは、こうした神戸が多く住んでいた地区なのかもしれない。
鹿嶋市のHPから(鹿嶋の意外を巡ろう!)
写真1:「鹿島神宮」の「北の一之鳥居」。高さ6m、幅最大7.8m。
写真2:「戸隠神社」鳥居
写真3:同上、社殿。鳥居は西向き、社殿は南向き。
写真4:同上、「戸隠神社」石碑。由緒碑と思われるが、本文は読み難くなっている。
写真5:同上、社殿背後の石祠