眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

夜の向こうの猫

2019-09-04 15:23:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
行き交えば
気づく小さな
ヒストリー
夜の向こうを
疑う猫の

「ユキヒョウ」






ゆっくりとゆっくりとゆきすぎる猫こんやは君で三度目の猫


10秒間ガラスの先に佇んで小顔を向けるモノトーン猫


Q&Aの間に背を丸め寝息を立てる大いなる猫


何語にも当たらぬ言の葉を生んで夜明けの猫を払うおじさん


黒猫が通るよ今夜黒猫が通るよヘビーローテーションで

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ボーダーレス・クッキング

2019-09-04 06:00:00 | 【創作note】
 欲望の先後に見える風景が行動に蓋をしてしまう。見えすぎてしまうのも困ったものだ。色々考えすぎると何もできなくなって、いつまでも考えていることになる。それでもいつかは動かないといけない。
 食べたい気持ちはあるが作る意欲が湧かない。作るのはいいが片づけるのは面倒だ。作らずに食べるものがあればいいが、いつもいつもそういうわけにはいかない。どこかで無理にでもスイッチを入れて自分を動かさなければならない。

 動き出したら一気にいくことだ。
 作りながら食べるといい。食べることによってエネルギーが湧いてくる。それが作る意欲になる。一段落を作らないこと。邪念が入り込む隙間を消すこと。時間差を減らすこと。作り作り食べ、食べながら片づけていくこと。
「作る」「食べる」「片づける」をみんなまとめてコンパクトにすること。そうすることによって時間の短縮にもつながる。

 作り終えた時にはだいたい食べ終えている。食べ終えた時にはだいたい片づけ終えている。垣根をなくすことで余計なことを考えるスペースを埋めるのだ。
 「考え」によって「考え」は消えてくれない。
 けれども、「行動」によってクリアになる「心」はある。

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あの人どこまで読んでるんだろう

2019-09-04 01:47:00 | 【創作note】
好きなものを見つめる人を見ているとしあわせな気持ちになる



時々首を下に折って
はーっというようにする
仕草が好きだった

「あーっ、やっちまったー」
という風にも見えるし
「あー、また勝っちゃったよ」
という風にも見えるし

本当はそんなことじゃないんだろう

あの人は
いつだって前傾姿勢で
きっと「読む」ことが大好きなんだ
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