眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

電気スタンドの終わり

2019-09-21 21:14:00 | 【創作note】
厄介な誘惑と
不都合な混乱を消すために
部屋の明かりを落とすと
純粋な宇宙が復活する

机の縁を噛んだ電気スタンドの
光を月だと思い
虫たちが集まってくる

感覚を狂わせながら
あわれ、あわれ、と
虫たちが周回している

電気スタンドの寿命は
月よりもずっと短くて
衰えぬ羽の運動の最中に
終わる

夜明け前に
虫は落ち
pomeraの中
詩となって生きる
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