10月30日(木) <10月3日(金)の続き>
世田谷美術館が開催の萬KENBUN録 小川三知を巡る旅-日本のステンドグラスのパイオニア-
日本のステンドグラス製作者の先駆者として明治時代より活躍をした小川三知。その仕事は東京のみならず日本全国、旧満州、台湾まで及んでいます。規模も教会、倶楽部建築、博物館、大型商店といった大規模なものから個人住宅に至るまで様々あり、その精力的な仕事ぶりを窺い知ることができます。しかし、残念ながら現存する作品は建物の震災、戦争による被災や増改築などに伴い少なくなってしまいました。今回はその残された少ない作品の中でも代表的ともいえる小川三知の仕事を、三知の生きた時代の面影を残すレトロな東京風景とともに巡ります。
製作者の小川三知は'野次馬ジジイ'が育った静岡市内で生まれ育ったそうで、
生誕地はお城の西側の住吉町で(野次馬ジジイは小中高と東側です)周辺には
金座町・研屋町・両替町・大工町・桶屋町・番町と城下町ならではの名前が残っています。
次の目的地へ、建物を見ながら坂を昇り降りし
綱町三井倶楽部(港区三田2-3-7) 竣工: 1913(T2)年 設計:ジョサイア・コンドル(鹿鳴館の設計者)
三井家の迎賓館として建てられ1923(T12)年の関東大震災で受けた損傷を1929(S4)年に原型を崩すことなく改修、幸い戦禍を免れて戦後1945(S20)年より「米軍将校クラブ」として使用され、1953(S28)年返還後は復旧整備を施し三井グループ企業による会員制倶楽部として再生された。
慶応義塾三田キャンバスに到着、
慶応義塾図書館 国指定重要文化財
竣工:1912(M45)年 1925(T14)年(関東大震災による復旧工事) 1928(S3)年(新書庫増築工事) 1948(S23)年(戦災復旧工事)
設計:曾禰中條建築事務所 施工:戸田組
構 造:ゴシック様式 煉瓦・石造 地下1階・地上2階(一部3階)・八角塔屋
ステンドグラス は玄関を入り正面の階段の踊り場にあります。
キャンバス内まだ国指定重要文化財で福沢諭吉が西洋のスピーチを導入しようとして建設した
日本で最初の演説会堂三田演説館もありますが、またの機会にします。
図書館の前で解散です、案内役の高橋さん(世田谷美術館学芸員)
ありがとうございました、今日は16,200歩でした。