昨年通ったプロ講師養成講座のメンバー融資で、自費出版の話が進んでいる。メンバー十人ほどで、「中小企業診断士のPR」をしようとするものだ。出来た書籍を買取り、お客さんに配るという名刺代わりにするものだ。
自分で出版の経験がある私がサンプルとなる文章を書く。私の分担は、「中小企業診断士の仕事紹介」と「研修講師の仕事」である。各々10頁、14頁を夏休みに書き終えた。これをサンプルとして、他の皆さんが書くことになる。原稿の数ページ分を紹介します。
・・・以下、原稿
第5項 資格受験研修
中小企業診断士は、ほとんどの方が、各々出身の業界を持っており、その業界ではプロである方が多い。そして業界の何らかの資格をツールとして保有している。この項では、ガス業界出身の私の資格受験講師の例を紹介する。
一言で受験指導といっても幅広く、受験前の心構えなどの動機付けをする段階、実際に内容の講義と演習問題を指導する段階、模擬テストや最後の対策を指導する直前対策などに分かれ、図表2・3・8の通り、体系化している。
(1)動機付けの段階
ここでは、資格取得の意義、心構えや試験問題の出題傾向、そして科目別の学習方法をレクチャーする。動機付けが主なため、資格取得時の社内の評価や実務に役だったことなどを話す。社内の学習会のキックオフとして外部講師が呼ばれるのがこの講座である。私はこの講座を何度も担当して、その経験から業界試験のノウハウ本を執筆できた。
(2)学習・演習の段階
次は、学習の段階。こちらは毎月1~2回、合計数回の講座を受け持つ。資格試験は自己啓発であるため、原則は土日または平日夜間の講座となる。ポイント解説→演習問題→解答解説を繰り返し、途中、中間テストや模擬テストを行う。模擬テストの後は、個人面談を行い、試験までの残りの期間の学習方法をアドバイスする。講座の内容は基本的には同じため、複数社受け持つと、収入を多くなる。この段階も講座を繰り返し、講座資料を使って模擬問題集を出版できた。この問題集は現在改訂二版まで進んでいる。また著作権は自分にあるため、自由に使用・改変が可能で便利である。
また、この講座の内容をスタジオで収録し、動画講座としても利用している。動画講座は自宅に居ながらにして、ライブの感覚で学習できる。質問もメールでもらうため、学習者がどこに疑問を持つのかわかる。以前の郵便による質問より、格段にレスポンスも早く、いろいろな質問により、講師側である自分も鍛えられるメリットもある。
(3)直前対策
最近始めたもので、試験まであと1か月など、残り期間が限られてきたときに、講座の注文を戴く。ここでは、直前期の学習方法、頻出問題の紹介、論述試験のテーマ予想などが、受講生のニーズを満たすようである。
・・・原稿 以上