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週刊ニッポンの国宝100 19 興福寺無著菩薩・世親菩薩/一遍聖絵(コウフクジムジャクボサツセシンボサツ イッペンヒジリエ)[分冊百科] (2018年2/ 6号) |
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小学館 |
久しぶりにニッポンの国宝を観る。ここのところ国宝は、15号は、厳島神社・地獄草紙、16号が、聖林寺十一面観音・包丁正宗、17号が、智積院楓図・桜図、妙喜庵・待庵、18号が、紅白梅図屛風、船橋蒔絵硯箱、19号が、興福寺無者菩薩・世親菩薩、一遍上人聖絵だ。
正直、ここのところ、それほど有名な国宝じゃなくて、あんまり興味がない。15号の厳島神社は何度が参拝したことがある。京都東山の智積院、熱海のMOA美術館の紅白梅図、東博の硯箱くらいは観たことあるが、それ以外はあまり興味がない。
15号の地獄草紙。平安末期の作だが作者は不明。地獄の構造どが絵図になっている。大小全部で256個の地獄があり、生前の罪で落ちる地獄が違う。昔の人はこれを見て、地獄を恐れたんでしょうね。
17号の京都東山の智積院。京都国立博物館や三十三間堂に近い場所だ。昔は大仏があった方広寺、家康がいちゃもんを付けた鐘も健在だ、ここからも近い。この楓図・桜図は金色の下絵に、楓や桜が映える。秀吉の子が死んだ際に弔うために作られたそうだ。絵師は長谷川等伯父子。
18号は紅白梅図屏風。読者は、熱海のMOA美術館は行かれただろうか。この美術館は宗教関係の方が作った美術館だ。モアじゃなくてエム・オー・エーと読む。熱海駅からバスで小高い丘に登る。そして入口から長いエスカレーターで展示室に入る。すごい施設だ。ここの名品は、尾形光琳の紅白梅図屏風。金色の下地に紅白の梅が描かれていて素晴らしい。私は熱海で、梅林を見物した後にこの絵を見に行く。美術館は丘の上にあって、太平洋が眩しい。
20号以降は、東大寺大仏や赤坂迎賓館、平等院、高松塚などおなじみのものが登場する。楽しみにして待つ。