アメリカから戻ったのが日曜の夜、翌朝月曜の敬老の日は、朝6時前に起きて1級土木実地講座に出発。月曜は、もともと先週の日曜の予定を海外出張があるため、変えてもらった日だ。文句は言えまい。しかし眠い。
この講座は、経験記述の添削が半分だ。個人別に自己の経験を書いてきてもらい、土木施工管理技士にふさわしい小論文にブラッシュアップする。従って、書き加えることをアドバイスできるように、土木関係の書籍を何冊か、カバンに入れる。もちろんパソコン一式もだ。従って荷物はかなり重くなる。早朝のバスで自宅へ。そして確実に座れるように、松戸駅からはたいていグリーン車に乗る。ここで、コーヒーを飲み、予習をする。プチ贅沢な時間だ。
さて、昨日は、実地対策の第2日。事務局にパソコンを2台用意してもらって、私のパソコンと併せて3台で、小論文を修正する。本試験はもちろん手書きだが、添削には、パソコンを使うと非常に速く、受験生も便利ということで、この環境にした。3台では十分ではないが、専門土木のテキストのまとめもやるため、パソコンは交代で使う。実際やってみたが結構好評だ。
今回の私の添削は、こうだ。まず修正前の小論文に点数をつける。50点、60点、70点という具合だ。そしてこれからの添削はあと10点アップするものだと受験生に告げる。50→60点ならぎりぎり合格答案にするという意味になる。60→70点なら、ぎりぎり合格のものを確実に合格ラインに入るものにする、という意味になる。
私はもう百枚以上、小論文を添削しているから、どこに手を入れるべきかはおおよそわかる。昨日は安全対策だったから、狭隘道路では、「旋回半径の小さいバックホー」と専門用語を入れる、「何デシベル騒音が下がるランマ―」とか数字を入れる、「公衆災害防止対策要綱」等の法令の数字を知っていて、安全上この数字をどの位上乗せするかなどが添削のポイントになる。
それと、この試験は、自社や自分の経験を書くことが求められる。それ以外のものはバレたら不合格になる。採点者はどうやってそれを調べるのか気にはなるところだが、この縛りは土木だけだ。管工事やガス主任などはこんな縛りはない。従って、受験生本人の経験やこの現場のオリジナル性を引き出すが難しい。
アメリカから帰ってすぐの講座、まだ時差ボケが取れない中の講座であった。講座はもう1回、最終回が残っている。