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b週刊ニッポンの国宝100 48 中宮寺菩薩半跏像/崇福寺(チュウグウジボサツハンカゾウ ソウフクジ)[分冊百科] (2018年9/11号) |
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小学館 |
国宝検定のテキスト、ニッポンの国宝シリーズも残りもわずかになってきた。この号は、中宮寺の弥勒菩薩と長崎の崇福寺だ。中宮寺の弥勒菩薩は、アルカイック・スマイル(古代の微笑)で世界的に有名な仏像。
この仏像、実は以前、ホンモノを拝んだことがある。中宮寺は、法隆寺のお隣で、あんまり目立たない場所にある。昔は別の場所にあったそうだ。自転車で訪問した時には、中宮寺跡を発掘していた。さて、現在のお寺の建物は新しく、美術的な価値はない。しかし、中に収められている仏さまは、大変だ。世界的に有名な仏様だ。
お寺の中は暗い。暗い中で、モノクロの仏さまがほほ笑んでいた。現在は、真っ黒、昔は色がついていたそうだ。クスノキでできた半跏思惟像(はんかしいぞう)という、特殊な姿勢だ。やさしい表情で、手足なども女性的だ。尼寺ということでこんな作りになったのか。
ドイツの建築家、ブルーノ・タウトは、「まさに日本彫刻の最頂点である」と言っている。そんな感じのする飛鳥時代の仏さまだ。この仏像、何度も切手になっている。通常切手の高額版だ。 もう一度拝みたいたいな。