東京駅の北隣、シャングリラホテルTOKYOで、米国リスクマネジメント協会のセミナーがあり、招待されたため参加した。以前、この協会の資格リスク検定だったと思うが、これを取得し、セミナーを受講したのがきっかけだ。昨年受講のセミナーは大手メーカーのコンプライアンス問題で、私の研修にも随分役に立った。またこの手の話が聞けるかな、と思い参加したものだ。
しかし、どうも雰囲気が違う。シャングリラホテルの最上階だ。普通のセミナーとは違うんじゃないかと思いながら、16時の開演に間に合わせて、ホテルに行く。ホールの扉が開けられると、どうだ、豪華なテーブルが数個並べられ、ワイングラスやウイルキーグラスが一杯立ってる。洋風のつまみもだ。そして、司会の方からしばらく、テーブルごとに名刺交換をしてくれと。
名札入れに名刺を入れて、昼間っからワイン片手に、名刺交換をする。流通関係の方、保険の仲立人、化学会社、大学の医療センターの方、それに食品会社の方などと名刺交換する。私は自己紹介で「中小企業診断士」というと、ああ、という風にわかってくれる。中には、私も若い頃勉強しましたよ、という方もいた。
そして、協会から挨拶、外国人の方だ。理事長が交代するので、挨拶があった。新しい理事長は、アメリカの女性だ。この仕事はボランティアだそうだ。日本では、リスクは負の要因「危険」という感覚であろう、しかし世界で成功している多くの企業は、リスクをテイクしたため成功したのだという。リスクは「機会(チャンス)」と捉えられる例は無数にあるという。
そして、再び懇親会。外国人が何人もテーブルに入ってくる。こりゃ困った。私の名刺は日本語のみ、中小企業診断士って、英語で何ていうんだろう、周囲に、訊ねる診断士はいないし、困った困った。
会場には60人ほどだが、リスク協会の外国人の方が寄ってくると、しようがない、そうっとテーブルを離れる。そんなこんなで、酔いが回ってきて、眠くなる。椅子に座り、しばらく様子を見て、18時の定刻近くになり、ホテルを出た。いやあ、やっぱり嫌な予感がしたんだ。若い時は、三種の神器として、パソコン、英会話、簿記とやったが、年を取ってからは、語学はもうあきらめている。そんな状態で、突然英語を話せと言われてもねえ。