今年も秋の資格試験の添削の季節がやってきた。私が添削するのは、ガス主任技術者試験論述試験と土木施工管理技士二次試験の二つだ。
この添削のときに感じることがある。特に土木の場合、受講生の答案を読んで、自然に添削文章が湧き出てくる日と、全く出て来ず詰まってしまう日があることだ。これは何から来るんだろうか?
これは、ある企業向けの人事研修をする際に使っている、「自己重要感のコップ」で説明できそうだ。自己重要感のコップとは、自身の自己重要感が満たされていないと、他人のコップを満たすことはできないというものだ。自身のコップを満たし、他人のコップも満たすと、しっかりとした信頼関係ができる。従って、いつも自身の自己重要感のコップを満たすように努力するのだ。
言葉を変えると、自己重要感より、「自己肯定感」のほうが、しっくりくる方もいるだろう。読み替えてもらってもいい。
ところで、この自己重要感(自己肯定感)とは何か? 私は「自身の精神の安定・健全さ」、と理解している。目一杯頭を使って、精神的に参っているときは、他人様のコップを満たすことなんてできない、他人様への指導などはできないと思う。従って、添削指導するときは、いつも自身の精神の安定・健全さをキープしないといけない。
この自己重要感を満たす方法は、おそらく人によって異なるだろう。私の場合は、それが「登山」であったり、「お城巡り」であったり、「資格の受験」だったりする。登山して槍ヶ岳が見えた時の高揚感、お城の青空に映える天守を見ての充足感、受験会場での開始の適度な緊張感、これで、精神の安定と健全さをキープできているのだ。
さあ、今シーズンも、自身のコップをフルに満たして、答案添削するぞ!!