裏銀座第三日、朝6時双六小屋を出発。小雨、前日1400mほども登っているため、脚の疲れが残っている。ツアーの他の人たちは平気のようだ。
ガイドさんの予想で、今日は朝雨だが、昼前・午後に晴れ間がある、明日は終日天候が悪い。従って、予定を変更して、巻き道を通って急ぎ、今日登る予定の鷲羽岳と明日の水晶岳を、二座とも今日登るそうだ。まあ、そうかと従って歩く。
双六岳を20分ほど登り、巻き道に入る。巻き道とは、大きな登り降りのある山頂を避けて通る道、体力を使わない道のこと。鷲羽岳の登りは、体力を使うため、ここは温存する。相変わらず小雨だ。小さな登り降りを繰り返すが、霧で周囲がよく見えない。
出発から3時間ほどして、三俣峠に到着。相変わらずガスだ。三俣蓮華岳山頂がそばだが、通過する。
三俣小屋近くの道標。我々の進む鷲羽・三俣山荘のほか、雲ノ平、黒部源流、双六・黒部五郎岳などの分岐だ。
ここから一旦下って、三俣小屋へ。このあたりで雨も上がり、ガスが少なくなり、展望が開けてくる。小屋で水の補給などで休憩する、10時だ。
こちらは三俣蓮華岳方面の展望。
真正面にこれから登る尾根の見える、大きな鷲羽岳。
ここから鷲羽岳の登り、鷲羽岳の尾根は、急登で約450m、ガイドさんもここはキツイという。今まで持ったことのない荷物(私は出発前に自宅で計ると8kg、それに水、食料、水分を含んでさらに重い)を背負って急登を登る。
周りの風景は雄大だ。黒部五郎岳が目前だし、鷲羽岳の後方には、水晶岳の黒い姿が顔を見せる。黒部の源流も眼下だ。
(黒部五郎岳、カールが見える)
(ゴツゴツした水晶岳も顔を見せる)
展望がいいのだが、荷物が重く、苦しい。表情は私が一番苦しそうだと、妻が言う。三点確保で手を使う場合はいいのだが、それほどでもない場合は脚だけで登る、これが辛い。
(山頂近くの岩場、手を使うほどでもない)
山頂近くで10mほども遅れ始める。遅れ始めたらそこで山頂だった。よかった。12時、標高2,924m。山頂の展望は良好。真下に火口湖が見える。山頂は我々のツアー以外にも登頂していて、結構混雑している。
岩が保護色になっているが、ライチョウの姿が見える。(写真右上だが、写真ではどこにいるか判別しにくい)しばらく休憩して、山頂を後にする。この後は、ワリモ岳に、水晶小屋、水晶岳だ。続く。