朝、城崎温泉を後にして玄武洞へ。タクシーの運転手さんが、この辺はコウノトリがいるんですよ、と言ってると、ほんとにコウノトリが空を舞っている。そして電柱に巣があって、コウノトリがいるではないか。藁を運んで巣作りの最中だ。タクシーに止まってもらって一枚撮影。
そして、玄武洞に到着、一番乗りだ。
入口で無料のガイドさんがおり、無料ガイドをお願いする。玄武洞は柱状節理と言って、マグマが冷えるときに断面が六角形の柱状になる。さらにマグマが地中を対流する際に、褶曲が起きる。それが玄武洞に表れている。まさにジオパーク、珍しい場所だ。
玄武洞の名は、昔江戸時代に学者さんにつけてもらったそうだ。節理が蛇のようで、断面が亀甲状ということで、中国の玄武から取った。火山岩である玄武岩は、ここ玄武洞からの命名だそうだ。玄武以外は、東西南北の別称。
ちなみに、昔は石を採取していて、漬物石も取ったそうだ。ここの石は、磁鉄鉱で、鉄分を含んでいる。磁石を近づけるとくっつく。そういえば、漬物にするときは、クギを入れると聞いたことあるな。もちろん、今は採取は禁止。
もう一つ、青龍洞。ここの地名は、龍が空を登って行くようで、水面からも龍が映え、登っているようだ。
白虎洞、こちらは小さい。
朱雀洞は南北2つに分かれている。こちらも規模は小さい。
玄武洞を降りて、玄武洞ミュージアムへ。
玄武洞の古写真がある。明治時代は下の写真のようだった。玄武岩を採取していた、そして地震で柱が倒壊してしまい、今のようになっているそうだ。
もう一つ、地磁気の逆転がここで発見された。地球の核やマントルが動いて、地磁気が逆転した時期があるそうで、これを日本の学者が、玄武洞の石から発見した。ただし何十年もの間、学界では認められなかったそうだ。
他に珍しい鉱石が展示されている。ラピスラズリ、昔、絵の具がない頃の絵で、青色はこれを使っていた、フェルメールの絵もそうだ。そして菊花石など。玄武洞を十分堪能した朝でした。
ナショナルパーク検定のビデオ講座で、これからは専門性を持ったガイドが重要、と学んだが、まさにその通りと感じた玄武洞でした。続く。