辰巳の国際水泳場が廃止になったそうだ。築30年の老朽化と、東京オリンピックで新しい水泳場ができたからのようだ。私は、この水泳場、思い出がある。
私は、学生時代から、今まで約50年間、水泳を続けている。おかげさまで、ほとんどの人が悩む「腰痛」にはならない。また全身運動で、怪我もしない、アクシデントとしては、せいぜい苦い水を飲んでしまうことくらいだ。
使ったプールは、若い頃から順に、学校のプール、横浜YMCA、NA松戸、今は三郷早稲田スイミング、を使っている。
そして、水泳の資格も2つほど、取得している。泳力認定マスターズ1級と泳力検定2級だ。次の目標は70歳以上の泳力検定1級、あと3年で受験可能な時期が来る。まだまだ水泳は辞められない。
NAS松戸の時だったと思うが、水泳の記録会があるから、参加しないかと誘われた。場所は、辰巳の国際水泳場。ああ、あそこか、当時京葉線を使って通勤していたから、この水泳場は毎日見ていた。そして一度くらい使ってみたいな、と思っていたため、快諾。
そして、当日。このプールは、国際規格、当然50mプールだ。しかし、50mを使わず、横にして使っていた。横が25mサイズだったようだ。立派な観客席もある。
ここで泳いで感じたこと。我々のようなものが使うプールは、子供も使うため、床とほぼ同じ高さに水面がある。床と水面の間には排水溝がついていて、泳いでターンするときは、排水溝の突起に手をかけて、体を引き寄せ、一休みして、足で蹴って、ターンする。
ところが辰巳では、排水溝がなく、50㎝程の壁になってる。厳密に言うと、手を掛けて体を引き寄せるなんて、違反だ。国際規格はそんな不正ができないようになっているのだろう。
私の専門は、背泳とクロール。いつものように手を掛けようとするが、手が届かない、さらに、水深も深く、何と足が水底に届かない。従って一服もできず、疲れた記録会であった。
もう一つ、国際規格だから、本プールのほかに、練習用プールが備わっている。大会などの時は、アップとして、体が慣れるように、少し泳ぐ。このためのプールだ。これがまたすごかった。練習用プールが何と、8コースの50mプールなのである。広い広い、実際泳いでみたが、向こうまでが遠かった。
辰巳国際水泳場、思い出のあるプールだった。今度はアイススケートリンクに変わるそうだ。なら、もう使うこともないね。