資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

読後感想~SDGsエコバブルの終焉を読んで

2024年08月22日 | 読書感想

 

 セブンイレブンの本棚にあったのを買った書籍だ。SDGsエコバブルの終焉と言うタイトル、ちょっと刺激的で、何人もの共著だが、著者の一人に川口マーン恵美さんが入っていたので買ってみた。結構凄いことが書かれている。

 私が付箋を貼った箇所は5ヶ所、紹介しよう。まず、ESG投資とSDGsバブル。ネットの検索件数から推定して、世界ではどっちも衰退局面に入っているそうだ。特にSDGs、世界ではほとんど知られていない、興味もない、日本だけでもてはやされている。日本だけが周回遅れ、近々日本人も知るだろう。今でも日本ではバッジ付けてる人いるけど、どうなんだろう。

 次、IPCCの温暖化仮説、温暖化の原因の二酸化炭素の増加は人為的、というものだが、これってまだ根拠が怪しいそうだ、やっぱりな。となると、世界は何をやっているのか。トランプさんは人為説を信じていないんだが、大統領になると、政策変更で大騒ぎになるぞ。

 その次、再生可能エネルギーの密度の低さ。例えば火力発電で生ずる重油1立方メートルのエネルギーを、水力発電で同じエネルギーを作ろうとすると100mのダムで4万立方メートルの水が必要となる。これ、私が講座を持ってるガス主任技術者試験の問題(エネルギーの単位:ジュールの計算問題)になりそうだ。太陽光や風力は、その開発面積は、水力の数倍必要、FITや再エネ賦課金はこの辺、隠して設立したように見える。

 水素の種類、私は仕事上、その生成過程の違いから、何種類かの水素を知っているが、この本では、ブラウン水素(石炭由来)、グレー水素(天然ガス由来)、ブルー水素(CCSを使う)、グリーン水素(再エネ電力由来)、イエロー水素(原発由来)、ターコイズ水素(メタンの熱分解由来)、最後がホワイト水素(製鉄の副産物由来)とびっくりするほどの種類がある。どれもコストや脱炭素面ではまだまだ。

 最後、水素基本戦略と言う政策がある。しかし水素経由の発電では、どれも他の発電にはかないそうにないそうだ。水素生産のコストは、物理的・化学的原理に問題があり、技術が進めば解決するという性質のものではない。これって、国内でも、先般視察した欧州でもわかっているんだろうね。それでもも開発するって、大丈夫かな。

 脱炭素が頭から離れず、脱炭素真理教の方、一度読んでみたらいいですよ。

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