水曜日。この日は予定通りしっかりと走ることにしていました。通常は月曜日が7時間授業なのでそこまで負荷を増やすことはできません。今週は月曜日に短い距離をかなり走っています。その流れの中での水曜日。疲労も蓄積していると思います。その中でどれだけできるか。大きな意味を持つと思います。
計画を立てましたが、数人が「補習」のため参加できない。うーん。仕方ない部分はありますが。少ない人数の中での練習となりました。道具を使った練習が多いので人数が少なくなると準備に手間取ります。テキパキ動けるようになってはいますが、「マンパワー」として不足します。
バランス系を最小限にして上半身下半身。そこからハードル股関節を。本当はもう少し補強を入れたいなと思っていましたが、走る時間の確保のために省略。流れの中でドリル系を増やしています。元々水曜日は「しっかりと走る」という日にしていました。予定では「ドリル系を省略して」と考えているのですがどうしても「やっておきたい」という気持ちが大きくなってしまいます。これが私の最大の課題。「練習のウエイト」をどこに置くか。
通常通りのドリルをやってから「DM投げ」「壁引き出し」「腰押し」「チューブ5歩」「二次加速スティック」「前半マーク」の流れで。少しずつ意識する部分が変化してきています。ドリルの導入段階では「膝締め」だけですが今は少しずつ「腰の移動」「腰が入る」という感覚も加えています。順序立ててやっていくことで結果的に最短距離で進んでいけるのではないかなと考えています。急がば回れ。膝の移動と腰の移動をあわせる。どうしても「脚だけ」になってしまうので丁寧にやっておきたいなと思います。
朝練の段階で「スティックドリル」をやっている者もいます。午後の練習では実施してません。朝の段階で必要な動きを自分で確認する必要があります。これまでよりも足長を伸ばしている選手がいます。これができるようになると「膝」と「腰」の移動が大きくなります。焦って取り入れると「脚だけ」になってしまう。それにより接地のポジションがずれることになる。意味がなくなります。細かく見ながら「膝の締め」と「方向」を確認して「接地」まで。できるようになっていくと面白いですね。午後はそこまでの時間が取れないので・・・。
朝練で自分に必要な動きを判断して取り入れるようにしています。周りがやるから同じ種目をという選手も出てきます。私が「これをやったほうが良い」と指示は出さないようにしています。限られた時間ですが「自分で考える時間」にしたい。明らかに間違ったことをしている場合は指摘をします。しかし、判断して取り入れるのであればそれでいいと思っています
スプリント練習をある程度やってから「40m✕3ー50m✕3-60m✕3」を実施。これを2セットです。前段階で「加速段階の確認」をしています。それを徐々に伸ばしていく中で「自分で走りを作る」時間にしています。中間に入ったときにどうするか。どのあたりから体を起こしていけば良いのか。身体が起きたときにはどのように動けばよいのか。目的をもって走るようにしています。この部分は何度も何度も話をしています。本数が増えるからとりあえず走るというのは避けてもらいないなと思いながら。
思っていた以上に時間がかかりました。本当はすべての練習を終えるのが18時半になればと思っていました。が、全く。やはり動きの部分に時間を割きすぎました。走る練習に時間を使いたい場合はどこかを省略しなければいけません。以前は補強も入れていましたがここは完全に省略。それでも不足してきます。実践的な練習を増やすためには「ドリル系」をほぼ省略するほうが良いと思いますね。
それでもこの日は120mを走ると決めていました。うちの練習で120mを走る日を外すと本当に「ショートスプリント」だけになってしまいます。様々なレースのことを考えたり、スピードを保つことを考えるとやはりこの練習は外せないかなと。120mTー120mTー120m、120mTー120mー60m、120mTー90m-60m。それほど走っているとは思えませんが。これが今の段階ではうちの「最大量」です。ハードル選手は120mTのときにハードルを置くようにしています。11m間隔で10台。もう少しハードルインターバルを伸ばせそうですが疲労がある中での11mですからしばらくは様子見。
予定よりも時間が押していたのでセット間の休息がほとんど取れませんでした。補強を少し入れるのですが補強をしたらすぐに走り出すという感じになりました。もう少し休ませないとスピードが落ちる感じはしますが。本数を走ることよりも「最大スピード」でどれかで走れるかを重視しています。もちろん、これくらいの休息時間で動きが崩れずに走れれば言うことはないのですが。よく走っていました。
ハードル選手は120mの距離は全てハードルで。120mH✕3ー120mH✕2ー60mー120mH✕2ー60mでした。最後の90mのときにも「ハードルをやってもいいか」ということだったので任せています。やりたいと思うのであればやればいい。負荷は増えますが。ハードル走ができる選手はやはりハードルを置くと効果は高くなると思います。最後までピッチとストライドを維持しなければいけないからです。11m(土のグランド)なので最初は余裕があります。しかし、疲れてくると届かなくなることも。そうならないように空中で稼いだりしっかりとストライドを保つことでスプリント自体も変わってくると思っています。1週間に2回でもこの手の練習ができれば随分変わってくるなと。
電車組がいるので終わった瞬間に帰らせました。ギリギリか。もう少し余裕をもたせてあげたいですね。時間が足りなくなる分、最近は私がすきを見てグランド整備をするようにしています。この日はやっていませんがシャフト補強をしている時にはそこしか使わない。それ以外の場所の整備はできます。できる限り早く帰らせたいと思っています。家でやることもあるでしょうから。何人かはその事に気づいて「整備ありがとうございます」と言葉にします。別にそれを言われるためにやっているわけではありませんが。こういう気持ちは重要だと思います。学年が上がれば整備をしなくても良いという話ではありません。全員がきちんとやる。そういう感覚の中で取り組んでいけたら良いなと思っています。
よく走りました。こういう練習が継続していけることが理想。人数の問題ではなく「何をするか」だと思っています。負荷が増えると「肉体的限界」よりも先に「心理的限界」が来ます。その部分を超えていけるかどうかも重要なのかなと考えています。見守っていこうと思います