ヨンパのことを。少し前に書いていたのですが力尽きて書くのをやめていました。本当に想像を絶するくらい疲労度が。
指導する中で「逆足の必要性」をかなり言い続けています。自分自身が高校時代に誰からも教えてもらうことがなかったので大学の2年生くらいで「逆足使えないと」思いました。かなり遅いのです。導入段階でどちらの足も練習しておけばもっとスムーズにハードルが越えられたのではないか。すでに30年近く前の話になってしまうのですが、振り返ると「もったいないな」という気持ちがあります。
今では有名人になってトップ選手であるkrk君の指導にかかわらせてもらいました。彼は「天才的」な部分があったので「逆足」も難なくこなします。間違いなく日本一逆足がスムーズに跳べる選手だと思います。利き足と比べて大きな減速がない。14歩で行くというのも問題なくやっていました。まー高校3年生の時には「13歩がいい」ということで14歩チャレンジは2年生で終わっていましたが。天才的に「逆足」ができてしまう選手がいるのです。教えられなくてもできる。この部分は「身体の使い方」のところもあるので混成種目で活躍している選手が400mHに適応力が高いというのもあります。
私自身は15歩や17歩にこだわりはありません。一番速く走れる方法を探っていくというのが必要だと考えています。歩数の切り替えなどは間違いなく「戦略」だと思っています。どうやって戦うか。戦うためにはどうするか。ここを考えていく中で幅を広げていきたい。そうなるとやはり「逆足」が使えるかどうかは必須だと思っています。冬季練習を通じて利き足も逆足も練習をします。が、いざとなると不安になって2歩増やして利き足でハードルを越えることが多い。勇気も必要になります。逆足が上手くならないと対応できない場面も増えていくと思っています。
これを早い段階で導入できるか。もっというと本当は中学時代にある程度できれば良いのかなと思っています。ハードルドリルなども含めてしっかりとやっておけば間違いなく股関節周辺も鍛えられますし、その後の競技に繋がっていくと思います。ショートハードルを4歩でいくというのは勝負にはならないかもしれませんが、バランスを考えたりヨンパに対応することを考えると色々な面でメリットがあります。
この辺りの考え方は一般的なのかどうかわかりません。実際、ハードルが上手い選手といつのはある程度最初から跳べます。私が考えるのはそのレベルの選手だけではなく一般的なハードル選手にどのよう対応するかです。ある程度の選手であっても逆脚まで含めるとかなり対応が必要になると思います。この視点はずっと持ち続けています。苦手足の克服には時間がかかりますから。ある程度ドリルでできるようになっても実践で活かせないというのでは困ります。混成選手は適応能力が高いので咄嗟に判断して切り替えることができます。
練習の際にある適度対応できるようにしています。が、この冬でやってきても実践で活かせない選手も出てきます。ここは難しいところです。やればそれが全てできるわけではない。ハードリング自体はかなり上手くなっていますが走力的に足りない部分があります。それでもなんとか戦えるようにしたい。本当は16歩にしたいのですが逆足で完全に止まってしまうので17歩で押していくしかない。それで5台目くらいがギリギリなのでそこから2歩増える。17歩なら最後まで押し切りたいところですが難しい。なんとか対応できるようにしたいとは考えています。
ヨンパで県総体を抜けることだけを考えればそれほどハードリングが上手くなくてもいけます。ハードリングの上手さというよりはロスなく超えていけることが大切になります。着地でロスしてしまうのであればハーダリングが上手くても走力があっても最後まで持ちません。トップだけを考えて指導できればそこまで考える必要はないと思いますが、目の前にいる選手の状況に応じて何をするかなのだと思っています。
まーぼちぼち書けたらと思っています。本当になんのblogか分からないですが。