闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.558
「シャレード」の翌年の1964年の製作。ここでのヘプバーンのお相手は「麗しのサブリナ」に続いてウィリアム・ホールデンで、なんと脚本を「望郷」のジュリアン・デュヴィヴィエが書いている。
書けないシナリオライター役のホールデンが、四苦八苦しながらタイプライターのオードリーと一緒に脚本作りを進めてゆくプロセスと、2人の恋の進行を同時進行的を映像化するという手法で映画は展開されるが、それを最後のクライマックスまで破綻なく進行させる離れ業の大半は、この「望郷」の監督のシナリオの力だろう。
愛国主義者が大嫌いだったという私の大好きな作家のノエル・カワードが、プロデューサー役で出演して存在感を示している。
無理矢理に使おうとしたがもう壊死してた由緒正しき旧字旧仮名 蝶人