闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3823~27
1)ロバート・シオドマク監督の「殺人者」
エドモンド・オブライエン、バート・ランカスター(映画初出演)、エヴァ・ガードナーの1953年のデビュー作。
2)ジェームズ・フォーリー監督の「アフター・ダーク」
1992年の誘拐事件がからんだ恋愛映画。犯罪を絡めないままの純愛映画にしたら良かったのに。
3)ジャン=ピエール・メルヴィル監督の「この手紙を読むときは」
やたらと持て捲る色男が美貌の修道女ジュリエット・グレコやその妹、周りの連中を次々に腐食していく1953年のメロドラマ。
4)アンソニー・マン監督の「ララミーから来た男」
ジェームズ・スチュアート主演のマンの1955年のお楽しみ西部劇場なり。
5)ジョン・フォード監督の「荒野の決闘」
クランクトンの父親は生かされるがドクもその情婦も死に、その後つくられたOK牧場ものとは相当違っているが、ラストの詩情、教会のダンスシーン、ドクのオペ、ハムレットの朗読はやはりジョン・フオードならではのものなり。さりながらラストのキスはザナッツクの追加撮影によるものであるし、フォードの演出に不満で自分が撮影編集したザナックの作品でもある。
善悪の区別ができぬ人々の脳味噌に住む魑魅魍魎 蝶人