照る日曇る日 第2123回
わりあい平易な言葉で書かれているので、これ幸いと読み始めたのだが、よく分からなかった。きっと頭のいい人が、ひどく頭をつかって書いたのだろうが、頭がわるい私には何回読んでも、いったい何がいいたいのか分からなかった。
よしんば百回読んで作者が言いたいことが分かた、あるいは分かったような気になったとしても、それは私にとってたいしたことではないだろうと思われた。
なぜならその意味も、ここで書かれている言葉も、ぜんぶ頭の中で捏ねられたもので、臓腑の中から掴みだされたものではないからだ。
でもこの詩集の何千行のうち、たた3行だけ脳内造語ではない言葉があって、私の心にコツンと響いた。
「朝鮮戦争で/丸焼けになったから/木がみんな、若いんだ」 同書「若い木」より
フジバカマを庭に咲かせて良かったなキタテハが4頭も蜜を吸ってる 蝶人