あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2024年師走蝶人花鳥風月狂歌三昧

2025-01-03 10:04:06 | Weblog

 

ある晴れた日に 第740回

 

フランソワーズ・サガンが見たような素晴らしい雲がしののめの空に

 

車椅子でタクシーに乗りても逗子のフルートコンサートに行くというゴンちゃんのおじさんを見倣え

 

広告を出したい人と消したい人その両方からふんだくる奴 

 

広告主からは広告料を取り広告嫌いからもふんだくるSNS

 

記事半分読まないままの朝刊が捨てられ燃やされ灰となるまで 

 

記事半分読まないままの朝刊が捨てられ溶けてトイレットペーパーになる

 

ダンボール2個分の柿を食べ尽くしかの正岡子規になりたる気分

 

あの、あの、あの あの、あの、あの、の連発で、あの、あの、あのしか覚えていない人

 

モクセイとは違う香りのヒイラギを世にヒイラギモクセイというなり

 

ヒイラギとモクセイを掛け合わせたるヒイラギモクセイの在りかはどこだ

 

見つかった 何が 血まみれの腫れた歯茎が ゴシゴシ磨いて なんとか治そう

 

13日の金曜日には事もなし連日連夜の凶事続出

 

長嶋の息子の手術のあれこれを延々伝えるテレ朝モーニングショウ

 

柚子ふたつ我に近づく柚子湯かな

 

柚子共の付かず離れず浮かびけり

 

葛根湯は万能薬でこれ飲めばその日の痛みはなんとかなるかも

 

これはプラこれはカミだと一瞬で判断できる清掃員の神業

 

ブルガリアヨーグルトの容れ物はプラかカミかと判断できぬ

 

走り去る車の中から「ササキさーーん!」と叫んだ石渡君死す膵臓ガンで

 

出てくるわ出てくるわわいの便やがわいにはてんで臭いがせんのや

 

恐らくは爬虫類の脳が殆どだろう次期大統領の脳味噌の中

 

紅白もラジオ体操ものど自慢も進駐軍の推しで始めた番組であるなりき

 

鉄柵をジャンプできずに串刺しに哀れなるかなロミーの息子 

 

このたびは地球を潰すつもりでやるだろうともかく1回死んでいるから

 

「一分天気」の近藤奈央が戻ってくれば日本全国日本晴れなり

 

死ぬまでになすべきことはみな忘れ空ゆく雲をじっと見ている

 

「もう二度と真珠湾攻撃はやりません」「夢みることすらできやしないさ」

 

ジェーン・バーキン安西水丸多田保今は亡き人ばかりが懐かしい

 

24年は漢字一語で何になる妻は「暑」なりわれは「空」なり

 

阿呆犬を散歩させる男を最近見ない我の呪いをまともに受けたか

 

『資本論』の本文よりも脇道の原注の中にマルクスを知る

 

酒飲んで風呂で溺れて死ぬならば幸せな死というとも可なり

 

アメリカが偉大な国になったとてアメリカ人は偉大になれない

「ラズモフスキー第3番」の高揚を追体験する生きるよろこびの朝

 

勇み立つオーケストラの全奏が揃わないのもいいではないか

 

大阪でいつまで続く維新ごっこ浪速のことは夢のまた夢

 

腹いっぱい食べてくわくわ昼寝するその平安を壊す一言 蝶人

 


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