あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

真夏の夜の洋画10本立てずらずらずら

2018-08-13 11:06:52 | Weblog


闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1377~1386



1)「猿の惑星」
はじめてこれを見た時、ラストシーンに驚倒したものだが、半世紀ぶりに再見すると別にどうということもなかったのはなぜだろう。しかし人間も今の世に阿呆なことばかりしていると遠からず猿やゴキブリにしてやられるに違いないて。

2)フレッド・スケピシ監督の「愛しのロクサーヌ」
ステイーヴ・マーティンのベルジュラックは消防署長で、才女のロクサーヌを阿呆可愛いだけのダリル・ハンナとはミスキャストずら。原作とはまったく違う結末に驚く。

3)マシュー・ロビンス監督の「ニューヨーク東8番街の奇跡」
地上げ屋の暴挙に苦しむ住民たちを優しいUFOが救ってくれるという奇跡譚だが、どうもなあ。ヒューム・クローニン&ジェシカ・タンディ夫婦が出ているずら。

4)ドン・シーゲル監督の「アルカトラズからの脱出」
サンフランシスコの近くにあったアルカトラズ島の収容所をクリント・イーストウッドが見事に脱出するお話。実話にもとづいているそうだが、監督の演出がうまい。

5)ガス・ヴァン・サント監督の「誘う女」
有名病にとりつかれた色女の犠牲になった阿呆莫迦若者の末路を、悲劇といううより喜劇として描く監督の視線はクールだ。しかし純情な若者を色情で悩殺して、地獄の底まで突き落とすファム・ファタール役のキッドマンの演技は見事なり。あんな風にされたら亭主なんか殺しちゃうわな。

6)サム・ライミ監督の「シンプル・プラン」
突然現れた大金が、平凡な一家の平凡な人々の暮らしと人生をどんどんゆがめ、とうとう最悪の事態を迎えてしまう。ありそでなさそで、いかにもありそうな黄色いサクランボサスペンス映画ずら。ブリジット・フォンダってあまり美人じゃないな。

7)「くまのアーネストおじさんとセレステーヌ」
水彩画のような淡い色彩がとても美しい。これって巴里のエスプリだね。ジブリからは絶対に生まれないアニメーションの世界です。

8)J・J・エイブラムス監督の「スター・トレック・イントゥ・ダークネス」
最後に死んだはずのお富さんが蘇るという奇跡のおたのしみ。思ったより面白かったね。敵役のカンバーバッチはいい顔をしているな。

9)ジョン・ヒューストン監督の「王になろうとした男」
ショーン・コネリーとマイケル・ケインが共演していながら、あんまり劇的興奮が立ち上がらない。いかにもおもしろそうな原作を映画にしても、必ずしも面白い映画がでくるとは限らない。

10)アルフレッド・ヒッチコックの「ファミリー・プロット」
1976年にアメリカで製作されたヒッチの最後の映画。さすがに往年の切れ味は影をひそめたが、なんか昔に帰ったようなサスペンス映画で悠揚迫らぬそのカットの刻み方が素晴らしい。

何度聞くセリフだろうか「殺したい。むしゃくしゃしていた。誰でもよかった」 蝶人


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